世界最大級の鋳造作品と言われる東大寺の大仏です。今から1270年前に開眼供養が行われ一応の完成をみました。高さ約15mに使用された銅の量は約500tと推定されています。いわゆるブロンズ像、即ち銅合金の鋳物です。 (写真・記事~Wikipedia 東大寺盧舎那仏像より)

 銅合金は比重が約9で、普通鋳鉄(比重約7.3)に比べて重い金属になります。そのため木型(大仏の場合は粘土型)の細かい形を再現するのに優れています。弊社が原型を作る菓子型の場合にも細い線や鋳肌の綺麗さが求められますので、菓子を焼く金型は鉛成分のない銅合金です。